今回ご紹介するのは、レッド・ツェッペリンの「No Quarter」です。
歌詞&和訳
Close the door, put out the light
No, they won’t be home tonight
The snow falls hard and don’t you know?
The winds of Thor are blowing cold
They’re wearing steel that’s bright and true
They carry news that must get through
They choose the path where no-one goes
They hold no quarter
Walking side by side with death
The devil mocks their every step
The snow drives back the foot that’s slow
The dogs of doom are howling more
They carry news that must get through
To build a dream for me and you
They choose the path where no-one goes
They hold no quarter
They ask no quarter
They hold no quarter
They ask no quarter
The pain, the pain without quarter
They ask no quarter
The dogs of doom are howling more
扉を閉めて、灯りを消すんだ
いいや、彼らは今夜は帰ってこない
雪が激しく降って…分からないかい
トールの風が冷たく吹きつけている
彼らは輝く真実の鋼を纏っている
彼らはもたらすべき報せを運ぶ
彼らは誰も行かない道を選ぶ
彼らは決して容赦しない
死と隣り合わせに歩き
悪魔がその歩みを嘲る
重い足取りを雪が押し戻し
犬達は不吉に遠吠えする
彼らはもたらすべき報せを運ぶ
俺と君に、夢を形づくるために
彼らは誰も行かない道を選ぶ
彼らは決して容赦しない
彼らは慈悲を求めない
彼らは決して容赦しない
彼らは慈悲を求めない
痛み、容赦のない痛み
彼らは慈悲を求めない
犬達が不吉に遠吠えする
ひとこと
「No Quarter」は、レッド・ツェッペリンの5枚目のアルバム『聖なる館 (House Of The Holy)』の収録曲。クレジットはジョン・ポール・ジョーンズ、ジミー・ペイジ、ロバート・プラントの共作だが、もともとは第4作『Ⅳ』のセッションにジョーンズが曲想を持ち込んだという。
ヘッドリー・グランジ (イギリスのハンプシャー州にある邸宅、レコーディングスタジオとして使用された) での最初のセッション時にはテンポが速い楽曲だったが、バイキングと北欧神話を連想させるミステリアスな歌詞に合わせてテンポとピッチの変更が行われ、最終的に重々しい雰囲気を持つ楽曲となった。
また、1973年~1980年のほぼ全てのツェッペリンのショーで演奏されたとされる、ライヴの定番曲でもあった。スローで奥深い曲調であるがゆえに、インプロヴァイズを行いやすい楽曲であったのだろう。スタジオバージョンでは7分程度であるが、ライヴでは曲中にジョーンズによるピアノ協奏曲を織り交ぜて30分を超えることもあったという。
最も有名なのは『永遠の詩』に収録されたライヴ演奏で、会場に余韻たっぷりに響き渡るジョーンズのオルガンや、ワウペダルによって激しい印象となったペイジのギターなど、一味違う雰囲気を楽しめる。
ペイジやプラントも気に入っていたようで、1994年にペイジ&プラント名義でのアルバム『 No Quarter 』でこの曲を演奏・収録している。
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