今回ご紹介するのは、ジョージ・ハリスンの「That’s What It Takes」です。
歌詞&和訳
And now it begins to shine
And you found the eyes to see
Each little drop
at the dawn of every day
Your smile it comes back to me
And whatever you may say
Don’t let it stop
never fade away
As we got to get out
in this world together
Then we might as well start
to make some changes
If that’s what it takes
Then I gotta be strong
Don’t wanna be wrong
If that’s what it takes
The closer I get into that open door
I gotta be sure
If that’s what it takes
And now that it’s shining through
And you can see all this world
Don’t let it stop
Never fade away
If we gotta be
In this life forever
Then we better be
Taking all the chances
If that’s what it takes
Then I gonna be strong
Don’t wanna be wrong
If that’s what it takes
The closer I get into that open door
I gotta be sure
If that’s what it takes
そして、太陽が輝きだし
君の前に視野が開ける
毎朝こぼれる雫のひとつひとつも
はっきりと見えるだろう
君がまた僕に微笑みかける
何を言っても構わないけれど
もう止めてはいけない
決して消えないように
皆がこの世界で
共に生きていかなければならない
だから、皆で世の中を
変えていこう
それが必要ならば
僕は強い人間になるよ
過ちを犯したくはない
それが必要ならば
開かれた扉に近づいているんだ
そう確かに感じる
それが必要ならば
そして、光が差し込んで
君は世界を一望に見渡す
もう止めてはいけない
決して消えないように
ずっとこの世界で
生きていくしかないとしたら
それなら、思い切って
チャンスを掴んでみよう
それが必要ならば
僕は強い人間になるよ
過ちを犯したくはない
それが必要ならば
開かれた扉に近づいている
そう確かに感じる
それが必要ならば
それが必要なのだから…
収録アルバム
- Cloud 9 (George Harrison)
- That’s What It Takes (Harrison, Jeff Lynne, Gary Wright)
- Fish on the Sand (Harrison)
- Just for Today (Harrison)
- This Is Love (Harrison, Lynne)
- When We Was Fab (Harrison, Lynne)
- Devil’s Radio (Harrison)
- Someplace Else (Harrison)
- Wreck of the Hesperus (Harrison)
- Breath Away from Heaven (Harrison)
- Got My Mind Set on You (Rudy Clark)
ひとこと
「That’s What It Takes」は、ジョージ・ハリスンが1987年にリリースした『Cloud Nine』の収録曲。同作はアメリカのビルボードでは最高8位まで上昇してミリオンセラーとなるなど、成功を収めたアルバムです。レコーディングにあたっては、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、リンゴ・スターなど、ハリスンと親交がある一流アーティストが参加しています。
同作からのシングルである「Got My Mind Set on You」は全米第1位(全英では2位)と大ヒットし、ハリスンのソロ・キャリアの代表曲のひとつとなりましたが、その他の収録曲に関しても、エリック・クラプトンと掛け合うようなギター・プレイが味わい深い「Cloud 9 」、キャッチーな雰囲気でポップ・ソング・メイカーとしての才を感じさせる「Fish on the Sand」、ハリスンがスライド・ギターの名手であることを遺憾なく示す「This is Love」など秀曲揃い。
今回ご紹介する「That’s What It Takes」も、前述の楽曲に劣らない名曲です。朝日が昇り、世界が少しずつ見えてくる…という歌詞に沿うように、楽曲はゆったりと幕を開け、徐々に盛り上がり、サビの駆け上がるような旋律で高みに達します。ハリソンの無駄な力が入っていない自然な歌声が、メロディの美しさを引き立てますね。
また、「That’s What It Takes」におけるギターもエリック・クラプトンが弾いているようで、確かにポップでメロディックなハリスンのギター・プレイとは異なり、少し渋みと深みを感じさせるクラプトンらしい演奏。かのビートルズでもメロディ・センスを発揮していたハリスンが生み出すヴォーカル・ラインと、その美しさを引き立てるクラプトンのギター・プレイ…紛うことなき名曲です。ぜひ、ご一聴ください。
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