ポリプテルス飼育記 [その2]

5月10日に我が家にやって来た、ポリプテルス・デルヘッジ。

まだ1週間ほどですが、元気に育てるための方策をいろいろと考えています。

底砂を敷くべきか

「底砂を敷く or 敷かない」という選択については、ポリプテルスの飼育に関してよく議論されます。様々な見解があるとは思いますが、主なメリット&デメリットについてざっくり言えば、

底砂を敷かない場合のメリット
食べ残しや糞の処理がしやすく、水質悪化を(比較的)予防できる。
底砂を敷かない場合のデメリット
水槽内の光の反射によって、魚が色飛び(体色や模様が薄くなる)しやすい。

底砂を敷く場合のメリット
底砂の種類によっては、魚が綺麗に発色する。
水槽内の光の反射が少ないため、魚が落ち着いて過ごせる。
底砂を敷く場合のデメリット
底砂の間に食べ残しや糞が溜まり、水質悪化を招きやすい。

といったところでしょうか。肉食魚&大食漢であるポリプテルスは水を汚すため、底砂は敷かない方がいい…という意見もよく見ますが、ポリプテルス・デルヘッジは縞模様(バンド)や緑化する体色が美しい魚種ですので、その特徴を堪能するためにも、とりあえず底砂を敷くという結論に至りました。

ポリプテルスと底砂

我が家の水槽では、オヤニラミを飼っていた名残で川砂利を敷いていました。オヤニラミは水中を漂うエサを食べ、水底に沈んだエサには興味を示さないという習性であったため、エサが水底に溜まることは殆どありませんでした。一方、ポリプテルスがエサを食べるシーンは、以下の写真のようになります。

写真のとおり、ポリプテルスはエサを鼻管(鼻先の突起)で探し出して食べます。必然的に[エサを水槽に投入]→[エサが水底に沈む]→[ポリプテルスがエサを探す]→[エサを見つけて食べる]という流れになるわけですが、川砂利のように粒が大きい底砂を敷いていると、エサが水底に沈んだときに、底砂の間にエサが入り込んでしまいます。

上述のとおり、底砂の間に入り込んだエサは水質悪化の一因になります。また、写真でも分かりますが、川砂利は意外と角ばっているため、ポリプテルスがエサを探すときに顔や体を傷つける恐れもあります。底砂を敷くにしても、川砂利のままじゃダメだなあ…と思い至ってしまいました。

ガーネットサンドを使ってレイアウト変更

粒子の細かい底砂への変更を思い立ったわけですが、底砂にも多彩な種類があるわけで。どれをチョイスすべきか悩みながら調べていたところ、ポリプテルス飼育には「ガーネットサンド」が適していることを知りました。

アマゾンで探してみたところ、3kgで1,300円ほどで売られています。宝石の一種であるガーネットを砕いたものであるにも関わらず、意外とお手頃ですね。到着後、バケツに入れてワシャワシャと洗うもなかなか濁りがとれず、15~20回ほど水すすぎを繰り返しました。やっとのことで45cm水槽に敷いてみると、こんな感じになります。

桃色の半透明の石がキラキラとして、とても見栄えがいい。ガーネットサンドは粒子が細かいけれど比重が重いため、水替え時やポリプテルスが暴れた際にもほとんど舞い上がりません。また、粒子が細かく食べ残しや糞が底砂の隙間に入り込みにくいため、ベアタンク(底砂を敷かない)ほどではなくとも管理が楽です。

さらに、ガーネットサンドがポリプテルスに適しているとされるもう1つの理由は、体色への影響です。ポリプテルスは周囲の環境によって体色が美しく緑化したり、縞模様(バンド)の濃淡が変わったりします。写真は右が購入直後、左がガーネットサンド導入の数日後ですが、 御覧のとおり体色は見事に緑化しつつあります。

まさかここまで劇的な効果が現れるとは…ガーネットサンドおそるべし。また、底砂を変えたことにより、ポリプテルスの心境に変化があったものか、これまで食べなかった人工飼料(ひかりクレスト ミニキャット)を食べるようになったのも嬉しいところです。これまでは冷凍赤虫しか口にせず、栄養の偏りが心配でしたので。

まだ導入して数日しか経っていませんが、現時点での印象は、ガーネットサンドは(評判のとおり)ポリプテルス飼育に適した底砂だなと。いい買い物をしました!また、飼育環境を変えたときや、ポリプテルスの成長を確認したときには記録したいと思います。

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