Eric Clapton – Forever man (紹介&和訳)

今回ご紹介するのは Eric ClaptonForever Man です。

Forever Man (1985)

Eric Claptonについて

Eric Clapton はイギリス出身のミュージシャンであり、ロック及びブルースを得意とするギタリスト、シンガー、ソングライター。ロックの殿堂(The Rock and Roll Hall of Fame)にはThe Yardbirds / Cream / ソロ活動として3度の受賞を果たし、ローリング・ストーン誌による “最も偉大な100人のギタリスト” では第2位、Gibson社の “Top 50 Guitarists of All Time” では第4位、タイム誌による “The 10 Best Electric Guitar Players” では第5位となっている。

Eric Patrick Clapton (1945.3.30~)

経歴について主だったものを挙げれば、Clapton は 1963年に当時ロンドンで注目を集めていたバンド The Yardbirds に加入するも、ほどなく John Mayall & the Bluesbreakers でプレイするために脱退。John Mayall & the Bluesbreakers の脱退後は、Ginger Baker(ドラム) 及び Jack Bruce(ベース) とトリオバンド Cream を結成し、Robert Johnson のカバー曲 “Crossroads” 等で人気を博する。

Creamの解散後は Blind Faith を結成するが、アルバムを1枚リリースして解散。 1970年に Derek and the Dominos を結成し、彼の代表曲となる “Layla” をリリース。この頃からソロ活動も開始し、Bob Marley のカバー曲 “I Shot the Sheriff” が大ヒットとなる。

その後も長く活動を続け、”Tears in Heaven”、”Wonderful Tonight”、”Change the World” 等の数多の名曲を生み出し、グラミー賞の受賞回数は18回に及ぶ。ソロ活動のみで全世界で1億枚以上のレコード売上を誇る、まさに音楽界の巨人である。

この曲について

収録アルバム

Behind the Sun (1985年3月リリース)
  1. She’s Waiting (Eric Clapton, Peter Robinson)
  2. See What Love Can Do (Jerry Lynn Williams)
  3. Same Old Blues (Clapton)
  4. Knock on Wood (Eddie Floyd, Steve Cropper)
  5. Something’s Happening (Williams)
  6. Forever Man (Williams)
  7. It All Depends (Clapton)
  8. Tangled in Love (Marcy Levy, Richard Feldman)
  9. Never Make You Cry (Clapton, Phil Collins)
  10. Just Like a Prisoner (Clapton)
  11. Behind the Sun (Clapton)

参加アーティスト

Eric Clapton (エリック・クラプトン) / ギター、ボーカル
Steve Lukather (スティーブ・ルカサー) / リズムギター
Nathan East (ネイザン・イースト) / ベース
Jeff Porcaro (ジェフ・ポーカロ) / ドラム
Lenny Castro (レニー・カストロ) / コンガ
Ted Templeman (テッド・テンプルマン) / ティンバレス
Michael Omartian (マイケル・オマーティアン) / シンセサイザー
Marcy Levy (マーシー・レヴィ) / バッキングボーカル
※ アルバム参加アーティストが多いため “Forever Man” のみ選出

歌詞&和訳

How many times must I tell you baby 
How many bridges I’ve got to cross
How many times must I swear to myself 
Before I can talk to the boss
Before I can talk to the boss

How many times must I say I love you 
Before you finally understand
Won’t you be my forever woman 
I’ll try to be your forever man
Try to be your forever man

How many times must I say I love you 
Before you finally understand
Won’t you be my forever woman 
I’ll try to be your forever man 
Try to be your forever man

Forever man, forever man, forever man
Forever man, forever man, forever man 
I’ll try to be your forever man

何度君に伝えればいい?
何本の橋を渡ればいい?
幾度自分に誓えばいい?
僕を信頼してくれるまでに
僕を信頼してくれるまでに

何度君に「愛してる」って言えばいい?
君がついに分かってくれるまでに
僕の永遠の女にならないか
君の永遠の男になるよう努めるよ
君の永遠の男にね

何度君に「愛してる」って言えばいい?
君がついに分かってくれるまでに
僕の永遠の女にならないか
僕は君の永遠の男になるよ
君の永遠の男にね

永遠の男
永遠の男
君の永遠の男になるよ

ひとこと

“Forever Man” は Clapton のベスト盤には大抵収録されるものの、”Layla” や “Tears in Heaven” 等に比べると知名度がやや落ちます(全英26位)。しかし、ソロ活動9枚目のアルバムに収録されているこの曲では、円熟した Clapton の魅力をしっかり味わうことができます。

Clapton の楽曲としては激しい曲調に類すると思いますが、Clapton の歌声は荒っぽさを感じさせません。”Layla” であれだけ叫び倒した人が、よくこんな大人な歌いっぷりができるものだと感心してしまいます。

そして、なんといっても素晴らしいのがギターソロ。歌声とは対照的に、ソロでは Clapton のギターが感情を爆発させます。特にソロの幕開けとなるチョーキングは、日本のギタリスト 柳ジョージ氏も「理想のギタートーン」として挙げたもので、泣き叫ぶような、煌めくような、なんとも印象的な音色です。

その後も秀逸なフレージングが続き、恋を叶えようとする男の決然たる想いを表現しているような風情です。「泣きのギター」と言えば Gary Moore 等が有名ですが、個人的には “Forever Man” での Clapton のプレイや “Layla” での Duane Allman のスライドギターの方が思い入れが深いですね。

Eric Clapton の曲は昔からあれこれと聴いてきましたが、この記事を書くために経歴について調べてみると、その偉業には改めて驚かされました。世界三大ギタリストとして Jimmy Page 及び Jeff Beck と並べたりもしますが、知名度や影響力で言えば Clapton が頭ひとつ抜けてるんじゃないかなあ。

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