Prime MusicとMusic Unlimitedについて所感を

Primeってホントにお得?

数年前からAmazonの有料サービスである「Amazon Prime (アマゾンプライム)」に加入している。しかし、年会費4,900円(2019年1月時点)を支払って、活用してきたサービスは「Prime Video(対象のビデオが見放題)」と「配送料・お急ぎ便・配達日時指定が無料」ぐらい。

私は日常的に映画やドラマを観るタイプではないし、頻繁にネットショッピングをするわけでもないので「Amazon Primeってお得なのか?全然活用できてないけども」と思い始めていた。

一応、Amazonの電子書籍リーダーであるKindleを持っているため「Prime Reading(対象の書籍が読み放題)」や「Kindle本が月1冊無料」というサービスも使うことはできる。

しかし、Prime Readingは対象の書籍が限定的で、あまり読みたいものがない。Kindle本が月1冊無料になるサービスについては、翌月に別の本を読む際に、前月に入手した本を返却せねばならず、読み終えた本も手元に残して時折読み返したいタイプの私には合わず、使っていなかった。

Prime Musicを発見する

そんなこんなで「お得だと言われているけれど、Amazon Primeは自分に合ったサービスではないな」と結論付けて、解約を検討し始めたそのとき、Amazon Primeに含まれるサービスのひとつ「Prime Music」を発見。

Prime Musicは、Prime VideoやPrime Readingのシステムと同じく、対象の音楽が聴き放題になるサービス。はじめは「どうせ対象が限定的で、聴きたいアーティストやアルバムに対応してないのでは?」と思っていたが、どうもそうではないらしい。

とりあえず有名なアーティストが聴けるか試してみようと思い、ローリング・ストーンズで検索したところ、検索結果はこのようになった。表示されているアルバムは全てPrime Musicで聴くことができ、数えてみると29作品ある。

作品のチョイスについても、名盤「Sticky Fingers」に未発表音源等が大量に追加された「Sticky Fingers (Super Deluxe Edition)」などが含まれており「聴きたい!いいセンスしてるじゃん!」と手を打ちたくなるぐらいだ。

つい調子づいて、エリック・クラプトン、ブルース・スプリングスティーン、ダイアー・ストレイツ、オジー・オズボーン、ジューダス・プリースト…と思いつくアーティストを次々と検索してみたところ、8,9割方のアーティストについては何かしらのアルバムを聴くことができた。

これは、私のアーティストのチョイスがPrime Musicの得意分野に合致していることにもよるだろうが、Prime VideoやPrime Readingの「欲しいものがない」状況とは異なる印象を受ける。

Music Unlimitedとの邂逅

「Prime Musicがあれば音楽に困らないかも!」と思ってウキウキしていたが、あるアーティストを検索したところ、私はまたしても迷いの淵に落ち込んでしまった。

そのアーティストとは、レッド・ツェッペリン。言わずと知れた70年代のロック・シーンを席巻したバンドで、ロック好きならその名前を知らない人は少ないぐらい有名なアーティストなのだが…検索結果はこちら。

下段に四角く表示されているのが、Prime Musicで聴くことができるアルバム。2作品あるようだが、これはどちらも他アーティストによるカヴァーであり、オリジナル・アルバムではない。

つまり、Prime Musicではレッド・ツェッペリンの音楽を聴くことはできないというわけ。聴き放題のサービスに万全を求めるのは酷とはいえ、期待が大きかっただけに「なんだ、こんな有名なアーティストの曲が聴けないとは」と思ってしまった。

しかし、この問題には解決策があった。画像上部のレッド・ツェッペリンの写真の下に「Music Unlimited」と書かれているが、実はこのMusic Unlimitedが凄まじいサービスだったのである。

まず料金について調べてみたところ、30日間の無料期間後は月額980円で利用可能であり、Amazon Primeに加入している場合は月額780円に割り引かれる。いずれにしても月額1,000円未満であり、Amazon Prime(年会費4,900円)ほどお値打ちではないが、高額なサービスでもない。

なにより素晴らしいのは、Music UnlimitedはPrime Musicに比べて対象作品が大幅に拡大されることだ。いや、もはや「大幅に拡大」などと簡単に言ってしまっていいのかすら疑問がある。

なぜなら、Prime Musicの対象となる楽曲が約200万曲であったのに対して、Music Unlimitedの対象となる楽曲はなんと約6,500万曲。うーん、数字が大きすぎて、もうよくわからない。

対象作品が拡大された実感を得るために、Prime Musicでがっかりさせられたレッド・ツェッペリンをMusic Unlimitedで検索してみると、表示されたアルバムは全部で55作品であった。これは驚くべき結果である。

まず、レッド・ツェッペリンのスタジオ・アルバムは9作品のみであるが、これらはMusic Unlimitedに当然のように網羅されている。そこへ、ライヴ・アルバム、リマスター盤、ブートレグのようなものまで追加されて55作品まで膨れ上がっているのだ。

Prime Musicでは0作品であったものが、Music Unlimitedでは55作品となり、その内容もマニアすら喜ばせるチョイスになっているというわけ。

これではレッド・ツェッペリンのCDを1枚も持っていなくとも、Music Unlimitedの対象作品を聴き漁るだけで、大抵のファンよりも詳しくなれてしまう。これは何とも恐ろしい…いや、なんて音楽に親しみやすい時代になったものか!

ちなみに、記事の最初の方でローリング・ストーンズに触れたが、Music Unlimitedで聴けるローリング・ストーンズのアルバムを数えてみたところ、全部で121作品あった。Prime Musicについて「29作品も聴ける!」と喜んでいたのも今や昔、異次元に飛ばされた気分である。

PrimeとUnlimitedの住み分け

以上で述べてきたように、Music UnlimitedはPrime Musicに比べて、劇的に強化されたサービスであることは明らか。

しかし「Music UnlimitedはPrime Musicにあらゆる点で勝ったサービスなのか」「Music Unlimitedはいかなる人にも勧められるサービスなのか」と訊かれたならば、私は「そのあたりはケースバイケースなので、一概には言えない」とお答えしなければならない。

というのも、Music Unlimitedは約6,500万曲という膨大な対象作品を擁しているとはいえ、世界中のあらゆる楽曲を網羅しているわけではない。

苦手分野もあるようで、たとえば私が大好きな日本のロックバンドであるTHE BLUE HEARTSやTHE HIGH-LOWSについては、下の画像のようにただの1曲すら対象になっていない。よって、人によっては好きなアーティストの楽曲があまり見つからず、利用料を支払う価値が見出せない場合もあるだろう。

また、アーティストによっては、Prime MusicとMusic Unlimitedの対象作品にさほど差がないこともある。たとえば松山千春については、下の画像のようにPrime Musicでも結構な数の作品を聴くことができ、追加料金を支払ってMusic Unlimitedを契約する必要性をさほど感じない。

このように聴く音楽の種類によってはPrime Musicで満足できるため、そのような場合にはAmazon Primeのみの契約で十分だろう。お財布にも優しいし、他の特典も享受できるし。

さて、総括するならば、Music Unlimitedは洋楽を聴き漁るのが日常である私にとっては、まさに夢のようなサービスだ。同じような嗜好をお持ちの方には、無料期間もあることだし、ぜひとも試用をオススメしたい。

ただし、前述のとおりメリットを感じられない場合もあるし、CDを買う場合と違ってサービス利用中しか対象作品を聴けないというデメリットもあるので、そこは各々の趣味を踏まえてご検討いただきたいところである。

余談だが、Amazon Primeの年会費4,900円とMusic Unlimitedの月額780円×12ヶ月=年額9,360円の計14,260円というのは、さすがにAmazonに金を払いすぎな気がする。

Music UnlimitedはAmazon Primeに加入していない場合の利用料が月額980円×12ヶ月=年額11,760円と割高になってしまうのだが、Amazon Primeのサービスにあまり魅力を感じていない現状、やっぱり思い切ってAmazon Primeを解約してスッキリしようか…と検討している。

コメント

タイトルとURLをコピーしました