Queen – There Must Be More To Life Than This (紹介&和訳)

今回ご紹介するのはクイーンの「There Must Be More To Life Than This (生命の証)」です。

There Must Be More To Life Than This (1985 & 2014)

Queen & Michael Jackson: "There Must Be More To Life Than This"

Queenについて

クイーンは1970年にロンドンで結成されたイギリスのロックバンド。オリジナルメンバーは、フレディ・マーキュリー(ボーカル、ピアノ)、ブライアン・メイ(ギター、ボーカル)、 ジョン・ディーコン(ベース)、 ロジャー・テイラー(ドラム、ボーカル)。当初の音楽性はプログレッシブロック、ハードロック、ヘヴィメタルの影響を受けたものであったが、徐々にアリーナロックやポップロックのスタイルを取り入れて音楽性を変化させていった。

クイーン結成前、メイとテイラーはスマイルというバンドで活動。マーキュリー(出生名:ファルーク・バルサラ)はスマイルのファンであったが、1970年にバンドに加入。バンド名を「クイーン」に変更することを提案し、自身はステージネームを「フレディ・マーキュリー」とした。1973年、デビューアルバムの録音前にディーコンが加入した。

左から マーキュリー / メイ / ディーコン / テイラー

第2作『Queen II』(1974年)で初のUKチャートインを果たし、第3作『Sheer Heart Attack』 (1974年) 及び第4作『A Night at the Opera(オペラ座の夜)』(1975年)では国際的な成功を収める。『A Night at the Opera』に収録された「Bohemian Rhapsody」はUKチャートで9週連続1位を獲得。同曲はミュージックビデオを普及させることにも貢献した。

第6作『News of the World(世界に捧ぐ)』 (1977年)は「We Will Rock You」及び「We Are the Champions」を収録し、これらの楽曲はスポーツイベントのアンセムとなった。1980年リリースの「Another One Bites the Dust」はバンド最大のヒットとなったほか、1981年のベスト『Greatest Hits』はイギリスで最も売れたアルバムとなり、アメリカでは240万枚を売り上げた。1980年代にはクイーンは世界的なロックバンドとなっており、1985年のチャリティーコンサート「ライブ・エイド」でのパフォーマンスは多くのメディアでロック史上最高のパフォーマンスとして賞賛された。

「ライブ・エイド」でのパフォーマンス

しかし、マーキュリーがエイズ(直接死因は合併症である気管支肺炎)により1991年に死去し、オリジナルメンバーでの活動は終焉を迎える。オリジナルメンバーでの最後のパフォーマンスは1986年にネブワースパークで行われたコンサートであった。その後はディーコンが1997年に音楽活動から引退、メイとテイラーはボーカルとしてポール・ロジャースやアダム・ランバートを迎え(断続的ではあるが)クイーン名義での活動を続けている。

クイーンのレコードの総売上枚数は1,7億枚〜3億枚であるとされ、「世界で最も売れたアーティスト」にも名を連ねる。2001年にはロックへ与えた影響を称える褒賞である「ロックの殿堂入り」を果たし、それぞれのメンバーが複数のヒットシングルを作曲していることから2003年には「ソングライターの殿堂入り」を果たした。また、2005年には「アイヴァー・ノヴェロ賞」を受賞したほか、2018年には「グラミー賞(特別功労賞生涯業績賞)」を受賞している。

(Wikipediaの英語記事をざっくり和訳)

この曲について

「There Must Be More To Life Than This (生命の証)」は、当初、クイーンの第10作『Hot Space』(1982年)に収録するためにフレディ・マーキュリーが作曲。クイーンの4人でバッキング・トラックをレコーディングするも完成しなかったため、マーキュリーはロサンゼルスのマイケル・ジャクソンのスタジオを訪れ、自身がピアノを弾き、ジャクソンのヴォーカルで同曲のレコーディングを試みる。

しかし、このヴァージョンも完成には至らなかった。クイーンのマネージャーやアシスタントが語ったところによれば、ジャクソンとマーキュリーは共同してレコーディングを行っていたが、マーキュリーはジャクソンの奇行(ジャクソンはスタジオにペットのラマを連れ込んだ)に辟易し、ジャクソンはマーキュリーの悪習(ドラッグの摂取等)を嫌悪し、セッションが継続困難になったという。

マイケル・ジャクソンとフレディ・マーキュリー

その後、クイーンは第11作『The Works』(1984年)のレコーディングで同曲を再度セッションするもやはり完成せず、結局、マーキュリーの初のソロアルバム『Mr. Bad Guy』(1985年)への収録により、同曲は正式に発表される。

上述の経緯から、クイーンの演奏によるヴァージョン及びマイケル・ジャクソンのヴォーカルによるヴァージョンは未完成であったが、ベストアルバム『Queen Forever』への収録のため、ウィリアム・オービット(マドンナやロビー・ウィリアムスのプロデュースで知られる音楽プロデューサー)が同曲をリミックスする。このリミックスはクイーンによるバッキングトラックに、マーキュリーとジャクソンのヴォーカルをミックスするという手法で行われた。このリミックスの発表により、ようやくマーキュリーとジャクソンのコラボレーションを堪能できるようになったわけだが、いざ聴いてみると「なぜお蔵入りしていたんだ!?」と疑問を抱かざるを得ない。あまりに素晴らしすぎるのだ。

曲の序盤ではマーキュリーが争いが絶えない世界への嘆きを燃えさかる炎のように歌い上げ、中盤ではジャクソンが愛に溢れた世界への希望を静かに語る。ブライアン・メイによるメロディアスなギターソロの後、終盤ではマーキュリーとジャクソンの歌声がミックスされ、パワフルでありながら美しい、なんとも魅力的な響きとなっている。ロックとポップを代表する名シンガーふたりによる、心を鷲掴みにされるような名演である。

マーキュリーとジャクソンは「There Must Be More To Life Than This (生命の証)」 以外にも「State of Shock」「 Victory 」の2曲をレコーディングしたとされているが、現在も未発表。「生命の証」を聴くにつけ、他2曲においても両名の好演は確実であろうから、今後の発表が期待される。

歌詞 & 和訳

There must be more to life than this
There must be more to life than this
How do we cope in a world without love
Mending all those broken hearts
And tending to those crying faces

There must be more to life than this
There must be more than meets the eye
Why should it be just a case of black or white
There must be more to life than this

Why is this world so full of hate
People dying everywhere
And we destroy what we create
People dying for their human rights
But we just go on saying “c’est la vie”
So this is life

There must be more to life than killing
A better way for us to survive
I live in hope for a world filled with love
Then we can all just live in peace

There must be more to life than this
There must be more to life than this
I live in hope for a world filled with love
There must be more to life than this

There must be more to life
Much more to life
There must be more to life
More to life than this

人生にはもっと意味があるはずだ
人生にはもっと意味があるはずだ
愛のない世界でどうやって生きればいい
全ての傷ついた心を癒し
涙する人々に心を配ればいいのか

人生にはもっと意味があるはずだ
その目に映るよりも大きな意味が
黒か白かという単純な問題ではなく
人生にはもっと意味があるはずだ

なぜ世界はこんなに憎しみで満ちているのか
あらゆる場所で人々が死んでいく
人は自ら創ったものを破壊しながら
自らの権利のために命を落としている
でも、僕らは “これが人生” と言い続ける
そう、これが人生なんだ

人生には殺し合うことよりも意味があるはずだ
人が生きていくためのもっといい方法が
愛にあふれた世界を望みながら僕は生きる
僕らみんなが平和に生きられる世界を

人生にはもっと意味があるはずだ
人生にはもっと意味があるはずだ
愛にあふれた世界を望みながら僕は生きる
人生にはもっと意味があるはずだ

人生にはもっと
もっと意味があるはずだ
今よりも
もっと大切な意味が

収録アルバム

<オリジナル>『Mr. Bad Guy』1985年リリース
  1. Let’s Turn It On (Freddie Mercury)
  2. Made in Heaven (〃)
  3. I Was Born to Love You (〃)
  4. Foolin’ Around (〃)
  5. Your Kind of Lover (〃)
  6. Mr. Bad Guy (〃)
  7. Man Made Paradise (〃)
  8. There Must Be More to Life Than This (〃)
  9. Living on My Own (〃)
  10. My Love Is Dangerous (〃)
  11. Love Me Like There’s No Tomorrow (〃)

<リミックス>『Queen Forever』2014年リリース
  1. Let Me in Your Heart Again (Brian May)
  2. Love Kills:The Ballad (Freddie Mercury / Giorgio Moroder)
  3. There Must Be More To Life Than This (Mercury)
  4. It’s a Hard Life (Mercury)
  5. You’re My Best Friend (John Deacon)
  6. Love of My Life (Mercury)
  7. Drowse (Roger Taylor)
  8. Long Away (May)
  9. Lily of the Valley (Mercury)
  10. Don’t Try So Hard (Mercury)
  11. Bijou (Mercury / May)
  12. These Are the Days of Our Lives (Taylor)
  13. Las Palabras de Amor :The Words of Love (May)
  14. Who Wants to Live Forever (May)
  15. A Winter’s Tale (Mercury)
  16. Play the Game (Mercury)
  17. Save Me (May)
  18. Somebody to Love (Mercury)
  19. Too Much Love Will Kill You (May / Frank Musker / Elizabeth Lamers)
  20. Crazy Little Thing Called Love (Mercury)
  21. I Was Born to Love You (Mercury)

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